アトリエ  The Red Room and Fablic Collection




TAILOR CLASSIC


CORRECT STYLE
& TIMELESS QUALITY

RIKUGHI | 紳士のスタイル





アトリエ  The Red Room   and   Fablic Collection_b0151357_22584585.jpg紳士の装いは、「ファッション」ではなく「スタイル」であるべきです。

どんな場面においても、威厳をもって身体の一部となり、その人のスタイルをつくりあげるのが男の服装だといえます。


正しく、丁寧に仕立てられ、時代に左右されないエレガンスをつくること。



六義のハウススタイルは、1930年代のイングリッシュドレープを基本としています。それは、この時代の紳士服が、その歴史上、最もエレガントに輝いており、経験からいって、今の時代においても、どの都市、どのような場面においても色あせることなく、エレガンスを保ち続けることができるからです。



また、この時代のテーラリングに特徴的なのは「Correct Style(正しい姿)」という一種の規範があったことです、顧客の個性を生かしながらも、正しいとされるスタイリング、デイテイールが守られていたということです。この規範は、タウンスーツ、カントリースーツ、デイウエア、スペシャルオケイジョン(フォーマル)という各場面だけではなく、例えばシングルスーツのピークドラペルの場合の上襟のカーブのあり方など、細かくバリエーションがありました。いまや、これらのスタイルを知るテーラーは残念ながら少なくなりました。


おもしろいのは、それらは保守的というよりは、いまの時代に見るとなかなか新鮮に映るということです。これが、「クラシック」の妙味だと思います。ファッションは消えていき、移ろっていきますが、スタイルというのは永遠性をもつものです、クラシックなビスポークスーツは生涯、愛用するものだという所以はここにあります、
 






「CLASSIC TAILORING クラッシック テーラリング
RIKUGHI |  美しい服

そして、大事なのはスタイルを支えるテーラリングです。スタイルの大部分は質、クオリテイーによって成り立っています。


六義のテーラリングは「クラッシックテーラリング」です。私自身が色々なテーラーでオーダーをしてきたこともあり、テーラリングにはこだわるところがあるのです。私の経験から言わせていただくと、現在、このクラッシックテーラリングができるところはヨーロッパでもいまや稀だと思います。

アトリエ  The Red Room   and   Fablic Collection_b0151357_0335252.jpg六義の「クラッシックテーラリング」は、
例えば、スーツの運針数は仮縫いを含めるとおよそ10万回にもなります、ラペルを落ち着かせるために縫われるハザシは、多分、今の一般的な仕事に比べて3倍の細かさで縫われています。芯は生地の柔らかさによって変え、ひとつひとつがクライアントのプロポーションに合わせて、一からつくる手づくりです(聞くところによると、オーダーメイドでも出来合いの芯に手を加えるだけのところが多くなっているそうです。)、、、

単に、丁寧な仕事というだけでなく、例えば私がこだわるのは、ジャケットとパンツのスムーズな一体化した流れですが、これを実現させるためにはジャケットのすそを内側に丸め込むようにひと針づつ縫っていくという作業が必要になってきます、つまり型紙にはあらわれない「縫い方」というのが肝要なのです、これはかなり高い技能が必要な作業で、つまり上手な人が、丁寧な仕事を、正しいアプローチで行わなければ適わないのです。


スタイルは丁寧な仕事、すぐれた技能から生まれるといえます。 




The Fablic

六義では、ごくクラッシックな指定生地 (Special wooven)を除いて、バンチ(布サンプル)で現行の生地を選んでいただく事はお勧めしていません。
原則的に、この30年間でひとつひとつ蒐集した生地から選んでいただくようにしています。
コレクションの中には、いまでは見ることのない手織りのハイツイストウーステッド、本格的なヘビーウエイトのキャバルリーツイル、50年代のエスティトツイード、古代タータン(ダンシングタータンもあります。)、30年代~50年代のイングリッシュシルクなどもあります。

生地というのは、例えば同じハウンドツース、同じスーパー150‘sでも表情も違えば、質もひとつひとつ違うものです。個体差があるのです。生地については、少し拘りと執着ともいえるものがあって、気に入るものを求めて、世界中を歩きました。これらの生地を集める過程は、大げさに言えばそれ自体が一遍の物語にもなろうというものです、ある時は1930年代にご主人がスコットランドのミルで生地のデザインをされていたという未亡人に会いに行き、ある時は廃業するテーラーからビンテージの布をもらいうけ、ある時はすでに消えた英国のオーバーコート地専門のミルのラストカット(最後に残った生地)を探しにヨークシャーまで出かけました。

(*ビンテージファブリックのコレクションについては、「The Collection」の項をご覧下さい、)

コレクターというのは難儀なもので、集めれば集めるほど、より優れたもの、珍しいものをと探し求めはじめます、つまり、今まで見てきた以上のものにしか感動を覚えなくなります、

ビンテージ生地の飽くなきコレクションのはてに、私はついに「100年素材」というテーマーのもとに、世紀を越えて愛される素材を、無謀にも織らせることを始めました、



それは、30匁を越す超厚手でしかもすべらかに柔らかい絹で織られたオクスフォードのシャツ地であったり、最強のウール、キャバリーツイルを人間の肌に最も近いシルクで織らせたりという、或る意味で、ビンテージの「復刻」というよりは、それを越えるいまだ見たこのない我侭な素材へのチャレンジといえます、









*残念ながら、写真では生地の表情まで再現するには限界があります。実物をご覧ください。










「ティラー六義」

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by tailorrikughi | 2008-06-27 23:09 | ■About us
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