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「100年素材」  THE PRIVILEGED ---本物の質感--- BESPOKE TWEED


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TAILOR CLASSIC   
21st Century
Dandy


Art&ClassiC
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クライアントのT氏に仕立てた60年代の本物の「エステイト ツイード」、極めて原初的なツイードで「重い」、
しかし確かに他にはない味がある、トラウザーズは渋いオリーブの変わったキャバルリーツイル、
T氏は瘦身なのであまりトルソーにはフィットしていない、
T氏は、これを着てイタリアの田舎の教会での古楽器の演奏に臨んだ、そのとき、ケンブリッジだかどこだかの教授に「良いブリッテイシュスーツ」だねと褒められたそうだが、
実は、このスタイリングでは私はショルテイ以前のベルエポックのデイテールを随所に偲ばせている、
それが古楽器奏者のT氏には相応しいと思った、或る意味で「ダサい」英国のカントリースタイルに、古楽器を操るのを趣味とするという人間的な「深み」とか高雅にも「捻ったパーソナリテイ」(Tさんゴメンナサイ)に相応しい美意識みたいなものを「声だか」でなく、
「浸みて」いくように現わしたかった、
「Bespoke」というのはそういうものだ、

要は着て、格好良く、生涯愛せて、着ている本人に何らかの知的な刺激を与えられれば、それで良いのだけれど、
そのスタイリングの違いみたいなものを分かる人がプロにも少なくなったのは気になる、
へそ曲りの私は、どうも雑誌とか巷間で表面的に「クラシック」などといわれるのがイヤなんだなあ、
着る人を深く捉えて、美しい服をつくるのには、言葉にするとイヤらしいけれど、
「そういう生活」を過ごしてきたというのが、結局は「必要不可欠」なのだと思う、



bespoke classic
六義RIKUGHI
rikughi presents
「Bespoke Tweed」
貴方だけのツイード 

今年の秋冬の「100年素材」は「本物の質感」を追い求めようと誓い、書斎のアレやコレやに埋づまりながら「研究ノート」を遡っていって、「やはり、死ぬまでにこれはやっておこう」と決断したのが「bespoke tweed」だった、正直云って、随分と迷った、


「Bespoke」の愉しみの究極のひとつ、、、だから、これはあまり一般向けとはいえないと思う、ある意味で人生の「宝物」を手に入れる「作業」だともいえる、







ツイードの究極は、「エステイト ツイード」と呼ばれる自らの出自と領地を現わす、家伝の「独自の柄」に織り込まれたツイードといえる、今はどうだか知らないが、昔はこうしたものは熟練の手織りで丁寧に織られていた、


今回は、本物の手織りの「ハリスツイード」を用意した、
「ハリスツイード」はアウター・ヘブリデズと呼ばれる、スコットランド西海岸に連なる島々で手織りされる、こうした手織りのツイードは、手織りされるだけでなく古では「ハンドスパン」、手で紡がれていた、
「ハンドスパン」のツイードは、機械で紡がれたものとは印象そのものが全く別物でより柔らかく、愛用していくと空気を含みしなやかになってくる、


もちろん、「ハンドスパン」は気の遠くなる手間と時間を要する、ハリス島やルイス島の自然を現わす滋味ふかい色も草木など植物で染められていた、

オリジナルの「ハリスツイード憲章」には、「ハリスツイードとは、アウターヘブリデズの農夫、小作人によって手で紡がれ(ハンドスパン)、手染めされ、手織りされたものである、」と明記されている、そういうものだけが、あのオーブ(宝珠、王権の象徴)とマルタクロスが描かれた「マーク」をつけることを許された、


現在も、『アウターヘブリデズにおいて染められ、紡がれたヴァージンウールによって、アウターヘブリデズの島民によってアウターヘブリデズにおいて「手織り」され、』たものだけが「ハリスツイード」と認定されることに変わりはない、


今回は、古どおりの手織りを守る、いまだ代々の一族によって営まれ続けているミルを用意した、
「エステイトツイード」は、各領主を表わすツイード「柄」であると同時に、狩の際にはエステイト(領地)の自然に溶け込んで獲物の目をごまかす「カモフラージュ」の目的もあったから、文字通りその柄には、その「エステイト」(領地)の自然にある色が選ばれた、


残念ながら広大な領地を持たない我々は、逆にいえば自由に想う柄や色を選ぶことができる、とりたてて、狐や鹿、雉の目をごまかす必要はない、


そう、「ビスポーク ツイード」は貴方の思い通りの柄を、特別仕立てで織ることができる、独自の「エステイト柄」をつくっても良いし、古のウインザー公の写真から同じものを織らせるということもできる、

たった一度の人生だから、愉しんだ方が良いに決まっている、そして人生をどのように愉しむかは貴方の「腕」次第、


この秋冬の「100年素材」は、「自分だけのツイードを持つ」という「人生の愉しみ」をご用意した、

デザインに迷ったときのために「アーカイブ」と、私自身が試みにデザインした「エステイトツイード」のデザインも用意してある、相談しながら愉しみながら決めていくのが良いと思う、

ただ、織るのに糸の用意、仕上げなどを入れて正味8週間かかる、仮縫いは別布で同時に進めていく、実質、半年ほどの贅沢なプロジェクト、仕上がるまでも愉しいと思う、


スポーツコートは、ウエストコート付き、スーツも3ピースを原則としている、それが味わい深い、、



「100年素材 -本物の質感- THE PRIVILEGED 」

「Bespoke Tweed クラシック スポーツコート with ウエストコート」 
(特注ツイードの生地代を含む、仮縫付き、フルハンド)

¥400,000-(税込み¥420,000-)


「Bespoke Tweed クラシック スーツ with ウエストコート(3ピース) 」 
(特注ツイードの生地代を含む、仮縫付き、フルハンド)

¥500,000-(税込み¥525,000-)


*僭越ながら完全予約制です、お越しになる際には、eメールかお電話での事前のご連絡をお願いしております、

問合せ先 e-mail bespoke@rikughi.co.jp
phone 03-3563-7556
telefax 03-3563-7558







「六義」
中央区銀座一丁目21番9号
phone 03-3563-7556 e-mail bespoke@rikughi.co.jp(appointment required 完全予約制)

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copyright 2009 Ryuichi Hanakawa & Rikughi CO.,Ltd.

by tailorrikughi | 2009-09-18 12:32 | ■BESPOKE TWEED(NEW)

「Ready Made」 ClassicShoes | Classic Oxford with swan neck


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TAILOR CLASSIC   
21st Century
Dandy





Art&ClassiC



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bespoke classic
六義RIKUGHI
「Ready Made」
大久保ラスト
CLASSIC Oxford with swan neck



六義、はじめての「レデイメイド」です、
「Classic Haberdasher」では既にご紹介しておりますが、お問い合わせが多く、あらためてご紹介いたします、

「レデイメイド」というよりは、あらかじめ用意された「ラスト」に基づいた「ビスポーク」です、つまり、仕立ても、工程もビスポークと「質」は変わりません、


「レデイメイド」ですから、「仮縫い」はありません、
また、「パターンオーダー」と呼ばれる、「革を貼り」付ける「調整」もしません、
(これは、実際に精査してみましたが革を「貼りつけて」、「剥がす」というその「作業」は、我々の判断では「作業」として信頼性に欠けると結論せざるを得ませんでした、)


これは、或る「考え」に基づいて大久保が削った「ラスト」によってつくられています、

そして、銀座のアトリエでの、このラストを削った大久保の手を通してのみの扱いとなります、それには理由があります、




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80年代以前の「マクスウエル」には、「レデイメイド」が3型だけありました、これは、「コラム」の項でも記しましたがどれもクラシックなスタイルでした、

実際に購入したわけではないので、それが「工場」でつくられたものか、「ハンドメイド」だったのか、どれほどの「質」のものだったのかは、今となっては知る由もありません、ただ、一度、購入しようかと思ったとき、店の人から「足というのは大切だから、若い人に、最初から良い靴を履いてもらうためにつくっている」というような話を聞きました、そして、「合うかどうかチャンと見てあげるよ」といってくれました、

結局、買いはしませんでしたが、これは「良い考え」だと思いました、


六義で「レデイメイド」をつくろうということになったとき、思いだしたのもこのことです、


この「レデイメイド」には、実際には3年間ぐらいの「試行錯誤」を要しています、

一番、時間を要したのは、勿論、「ラストメイキング」です、
「レデイメイド」としての、「フィッテイング」 のあり方を固定観念に囚われることなく、我々なりに素直に考えてみようと思いました、



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当たり前ですが、「レデイメイド」をすべての方に適するようにつくることは適いません、
もっと云えば、「既製靴」ではとうてい合わない「足」というのもあります、

この「レディメイド」を手がけるにあたり、大久保と話し合った重要なポイントもそこです、


この5年間の実作業で積み重ねたデーターを精査し、我々は、まず、「合う足」を「限定」することから始めました、


そして、ビスポークの「個々の足」に「完全に合わせるフィッテイング」とは異なる、「靴として快適」な足に対する「相性」、「フィッテイング」を明確にしたいと思いました、これは、非常に「財産」になりました、充実したものを残した、やるべき「仕事」だったと思います、

この作業を通して感じたのは、やはり工場生産では、フラットな中底しか縫えないことや、ラストそのものへの考えなど、「従来の既製靴づくりはフィッテイングコンセプトがあまり明確でないのではないか」という疑問です、




そして、もうひとつ、「既製靴の流通システム」を研究してみて、一番、「あやふや」だと思ったのが、「その靴が合うかどうか」を明確に伝えるシステムです、

フィッテイングというのは、EとかEEとか云う次元とは異なります、
多くの人の「既製靴」の選び方は「間違っている」のかもしれません、或いはその靴がどのような足に合うのかが、はっきりしていないように感じます、(もっと云えば、「既製靴」のフィッテイングコンセプト自体が明確でないからかも知れません、)



「適しているか」、「適していない」かを判断できるのは、そのラストを作ったラストメーカーが一番知っています、もっと明確にいえば、その靴のラストを、ある「思い」で自身で削り、知り尽くしているラストメーカーでなければ答えられないはずです、


今、店頭で「シューフィッター」という名称をまま耳にしますが、厳しく言うとラストを削った経験がない人には無理だと思います、



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そうした理由から、この「レデイメイド」は銀座のアトリエ以外の、百貨店や「セレクトショップ」へ卸すという「流通」は行いたくありません、

これは、「靴」の本質と「その値段」を考えたとき、意識されているより大きな問題だと思います、

それは、その方の足に「適している」か「いない」かを的確に判断したうえで「手渡したい」ということと共に、自分たちの店以外の「流通」を絡ませるということは、それだけ原価には関係のない「流通利益」が上乗せされるという構造を生み出すからです、



「傲慢」なわけではなく、「靴屋」の本質を考えるとそれが至極自然のように思えます、「レデイメイド」を六義に加えるにあたり、いま一度、「靴」の「流通」の現況を研究しましたが、こと真っ当な靴を考えれば、21世紀は「インダストリー」の限界がバラされて、より真摯な「マニファクチュアー」に努めるべき時代だと思います、その方が「ウソ」がないように思えます、

靴を、「靴コーナー」や「靴小売店」ではなく、まっとうな「靴屋」で買うことが当然になれば「靴」の本質も少し変わっていくように個人的には思えます、
 


さて、

この「レデイメイド」は、「既製靴」という概念からはかなり「外れた」靴だとは思います、

まず、フィッテイングやラストの在り方としては、

ビスポークと同様、甲、踵、そして土踏まずを掴まえるような独特のフィットです、また、踵が薄いなど、実際のビスポークの経験から得た「日本人の足」の形状を意識しています、

そして、既製靴とかなり違うと言えるのは、立体的な足裏の構造です、(ClassicMakingの項をご参照ください、)これは、既製靴に慣れた足にはひとつの「驚き」だと思います、


トウシェイプは、六義のシグネチャーである左右非対象のクラシックな「アーモンドトウ」です、


スタイルも、最もクラシックでエレガントな独特の「スワンネック」の「キャップトオクスフォード」です、当面は、このスタイルのみです、



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Ready Made 大久保ラスト」 |Classic Oxford with swan neck

ボックスカーフ     価格 ¥147000(税込)
(*ボックスカーフは、黒、ブラウン、チョコレートなど6~7色から選べます、
また、ヌード色のボックスカーフを「色染め」してご希望の独自の色にすることも可能です、 革の色などについては、詳しくはアトリエまでご連絡ください、)


また、ビスポーク同様、六義独自の「100年素材」でもご注文いただけます、
(ただし、革の種類によって価格が変わります、)

デイアスキン     価格  ¥183750(税込)
(*ちなみに、写真の靴は特注の「赤銅色」のデイアスキン(鹿革)です、デイアスキンは、他に「煤竹色」があります、ただし、数に限りがあります、)

ほかに、特注の「オイルドコードヴァン」を使っても面白いと思います、











「六義」
中央区銀座一丁目21番9号
phone 03-3563-7556 e-mail bespoke@rikughi.co.jp(appointment required 完全予約制)

無断転載、画像の無断複写を禁じます。
copyright 2009 Ryuichi Hanakawa & Rikughi CO.,Ltd.

by tailorrikughi | 2009-09-11 09:53 | ■Classic Shoes