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Classic Tailoring / 100年素材「Top Gray」 × Classic Double Breasted Suits


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TAILOR CLASSIC   
21st Century
Dandy


Art&ClassiC


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Top Gray
100年素材「トップ グレイ」×「クラシック ダブルブレステッド スーツ」


「水染み」のようなグレイの濃淡の生地を何故かテーラーは「トップグレイ」と呼んでいます、多分、辞書を引いても載っていない「言葉」でしょう、靴の木型を何故か「Last」と呼ぶのと似ています、

今では、少し明るめのグレイの濃淡を総じてトップグレイと呼ぶようですが、この生地の要は「水染み」のような精緻で、味のある濃淡です、「霜降り」とはまた異なります、



Top Gray




この「トップグレイ」は、秋から冬へかけて(春先ももちろん良いですね、)の日中の「普段着」としては最も「普通」で「エレガント」です、
「普通でエレガント」というのが何より好ましい、私はそう思います、


これで、イングリッシュドレープの極めてクラシックなダブル前6ボタンのスーツを仕立てて、黒い地の良い絹のタイとこれも良い絹のかすかに紋章が織りこまれている上品なエクリュのポケットスクエアを胸に挿す、

シャツは素直なセミワイドのエクリュの上質なシルクで、靴はもちろんスワンネックのアーモンドトウ、ただし、黒ではなく、ここは黒に見える「ミッドナイトブル-」で仕立てるのが粋というものです、純粋な「黒」では、グレーには強すぎる、



Top Gray




しかし、「普通でエレガント」だからこそ極上の「トップグレイ」を探しあてたい、それが「人情」というものです、

この「トップグレイ」はタスマニアンウールの「最上質」の糸で織られています、そう、お察しの通り、「バブルの時代」の我が国で織られたものです、


最高品質のタスマニアンウールは、現地での「入札制」になっているらしく、当時その織り元は10数年続けて競り落としてギネスに載ったということを聞きました、いまの日本の繊維業界の現況を考えると隔世の感があります、


そして、この「トップグレイ」は極めてタイトに織られています、これも例の如くです、そして、極めて密に織られているにも拘わらず、やはり、タッチにしなやかさを残します、「最上質」というのは侮れません、


「もったいない」とは思うものの、この「トップグレイ」はまさしくド真ん中の素材です、なぜなら、これは「普段着」として日中にガンガン着るべきものだからです、最上で、かつ頑丈でエレガント、これ以上、男にとって必要なものがあるでしょうか、

そして、特筆すべきはトップグレイの命である「水染み」のような濃淡が非常に「正確」なことです、

私は、5~6年前に英国のミルに「昔ながらのやり方」でと注文をつけて「トップグレイ」をフラノで織らせていますが、今、それと比較しても、それよりも正確です、これは「日本人らしい」モノづくりが幸いした好例だと思います、
(同時期に日本で織られた、やはり最上質のタスマニアンウールを使った「チョークストライプ」も手にいれましたが、これも「どういう分けか」、チョークが「マトモ」です、)




Top Gray




「100年素材」で、この秋、どうしても頭を離れなかったのが「本物の質感」ということです、

現代のモノづくりはともすれば、「受け」をねらった、どこか「ケレン」の過ぎるものになっているように思えて仕方ありません、

それを知識や経験不足、コストや流通の問題と言ってしまえばそれまでですが、それを受け入れて小手先の新奇さでゴマかしても意味はないように思います、

「新しさ」を生み出すべき時だからこそ、本質の姿勢をしっかり掴むことが大切ではないでしょうか、


本物のキャメルヘアーの別次元の感触や、野趣溢れる草木染めのツイード、或いは古のものばかりではなく最高質のグアナコを混じりけなく織ればどういうものになるのか、、、ストレートに「本物の質」をこの秋の「100年素材」では突きつめたいと思います、


「100年素材 -本物の質感-」
「 タスマニアンウール Top Gray クラシック ダブルブレステッドスーツ」 

(限定   仮縫付き、フルハンド)
¥350,000-(税込み¥367,500-)



  

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by tailorrikughi | 2009-08-24 03:45 | 22.Top Gray