カテゴリ:17.「House Style」 Ⅱ( 1 )

Classic Tailoring / RIKUGHI House Style Ⅱ






TAILOR CLASSIC   
21st Century
Elegancy


Art&ClassiC

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「 ハウス スタイル Ⅱ 」
title copyright 2009 MOMOTOSEDO, Ryuichi.Hanakawa.
Tailor will、、、、

つくづく考えていくと、私がパーソナルテーラーを開いたのも、自分の望むスタイルが結局「手に入らなかった」からに他ならないと思います、

もしも、世界のどこかで、それが手に入っていればそれで満足していたのだと思います、










HOUSESTYLE | BESPOKETROUSERS 「 立体的な袋 」



ビスポーク トラウザーズは、例えば左右のお尻に違いがあれば、それに合わせて左右非対称につくられます、
それは、身体に沿った「立体的な袋」であるべきです、チクチクするようなツイードでも、下手をすると足元でひっかかりそうな繊細なウーステッド&カシミアでも、まるで絹を纏うように何のストレスもなく、心地よくストンと美しいラインを描いて落ちる、そんなトラウザーズを私は欲しいと思いました、



b0151357_1974677.jpgトラウザーズはお尻の大きさの違いだけでなく、冒頭の写真で、脹脛(ふくらはぎ)の部分のストライプが婉曲していることでもお分かりになるように、その形状にあわせ、アイロンワークで立体的に仕立てられます、

クライアントの身体にあわせ、仮縫いを重ねがらトラウザーズは立体的な「袋」になっていきます、

そして、ブレーシーズ仕様のクラシックトラウザーズは非常に柔らかいものです、




それは、着る人に心地よく、滑らかに足元に向かって「落ちる」ように、静電気の起きない、肌にすべらかな特別の裏地で腰周りから足元にいたるまで完全にフルライニングされます、

腰裏にはウエストをフラットにみせるため、趣のある絹が張られ、トラウザーズに贅沢な味わい深さを与えます、(このストライプスーツのトラウザーズに張られたシルクは、1950年代のチョットいなせな小紋柄です、)







HOUSESTYLE | BESPOKETROUSERS
「 シグネチャー スタイル 」 | 「ハーフターンアップ」と「サイド プリーツ
 



六義のハウスタイルトラウザーズには、独特な意匠があります、
そのひとつが、裾の「ハーフ ターンアップ」であり、そして裾から腰上までつづく「サイド プリーツ」です、
アトリエの「意匠」とするものは、その「仕事ぶり」を象徴すべきものだと私は思っています、
この二つの「意匠」も、手間のかかる仕事を要するもので、「飾り」に終わらない意味のある機能性と、六義というアトリエの美意識を代弁するものです、




b0151357_1991763.jpg ハーフ ターンアップ(title copyright 2009 Ryuichi.Hanakawa)は、私が色々考えた末、考案したものです、

これは、単に「飾り」ではありません、実用の意味をしっかり持っています、
クラッシクトラウザーズの美しいラインを考えれば、前裾にあまりクッションを置くべきではありません、
ただし、後裾は充分踵までの長さが欲しいものです、このためには、かなりな急傾斜を裾に持たせなければいけません、


ところが、通常の折り返すダブルカフでは、この急傾斜というのは物理的に難しく、前か後ろ、どちらかを優先せざるを得ません、その結果、せっかくのトラウザーズのラインが中途半端になってしまいます、

そこで考えたのが「ハーフターンアップ」です、


この「ハーフターンアップ」は、思っている以上に凝った手間のかかるものです、通常の折り返してつくる「ダブル」とは、全く構造が異なります、
別仕立てのターンアップを前だけにつけることにより、ダブルカフの印象を持たせながら、もたつきのないスマートさがあり、裾も急傾斜させることができます、「ダブル」とも「シングル」とも違うビスポークらしい雰囲気を持っていると思います、


今では、六義のトラウザーズのシグネチャースタイルとして、幸いにもクライアントの方からも愛されているように思います、



もうひとつの「シグネチャースタイル」が、トラウザーズのサイドを裾から腰上まで一直線に走る「 サイド プリーツ(title copyright 2009 Ryuichi.Hanakawa)です、(冒頭、或いは、「ハーフターンアップ」の写真をよく見ていただくと分かると思います、)

これは、美しいクラシックトラウザーズに少し特別な「表情」を加えたいという「想い」から考え出したものです、
プリーツのラインが、控えめながら縦の線を強調してよりスマートさを醸し出すとともに、動いたとき少しだけ開いて他のトラウザーズとは違う趣を与えます、

「プリーツ」も、「目立ちすぎない」ように特殊な仕立て方にしています、直立しているときは、ほとんど細い線としか認められませんが、腰掛けたりするとプリーツであることが分かります、

そして、プリーツの両脇には、「目立たない」ようにハンドステッチを施しています、これも、手間の要る凝った仕事です、

或る意味で、古の「側章」の代わりをイメージしています、いかにも、ビスポークらしい意匠です、














「ティラー六義」
中央区銀座一丁目21番9号
phone 03-3563-7556 e-mail bespoke@rikughi.co.jp(appointment required 完全予約制)

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copyright 2009 Ryuichi Hanakawa and Rikughi Co.,Ltd.

by tailorrikughi | 2009-05-15 19:04 | 17.「House Style」 Ⅱ