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TAILOR CLASSIC   



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「CLASSIC SHIRTS

クラッシックな良いシャツ生地を探し出すというのは、もしかしたらスーテイング生地を探すよりも難しいかもしれません。それが、シルクのものとなると、これは今や至難の技といえるかもしれません。

それほど、シルクのクラッシックなシャツ生地は、壊滅的なのです。メーカーにも、あるにはあるのですが、男の本格的なシャツとしては頼りなく、デザインも無地が主体で、どれも満足のいくものではありませんでした。メーカーはすでに、あてになりません。

20匁のしっかりしたシルクツイル、綺麗な発色のクラッシックなストライプ、味のある織りを重ねたもの、これらは昔でさえ珍重されたものですから、今探し当てるのは努力だけではなく、運にも恵まれなければ見つけられないという有様です。



b0151357_15183959.jpgフランス製「エクリュ シルク」(probably 1950~1960)

オフホワイトというよりは、非常に上品な表情を持つエクリュのシルクです。エクリュは、ドレスでもカジュアルでも活用でき、かつ上品で、ブルーや白よりも日本人に向いていると思います。
また、良いシルクに似合った色だと思います。いわば、シルクシャツの王道ですね。
このフランスのエクリュは、多分50年代、60年代のものだと思います。(店主はもっと古いようなことをいっていましたが、)タイトに織られて、すべらかで、15匁ぐらいだと思います。

シルクをシャツに仕立てて良いところは、やはりそのすべらかさで、経験値ですが、皺もコットンほど寄らないような気がします。これは、体験するとわかりますが、匁のしっかりあるシルクのシャツは滑りも良く、スーツの下に着るのには適していると思います、ストレスが違います。



b0151357_15201828.jpgイタリア製「エクリュ シルク 紋章」(年代 ?)

これは、アンテイークショップで手に入れた、年齢不詳のエクリュシルクです。面白いのは、良く見ると、小さく、とびとびにジャガードで紋章のようなものが織り込まれているところです。

質もクラッシックで、15匁ほどでしょうか、これが何の紋章なのか尋ねたのですが、不明でした。紋章の本にでも載っているのではと思ったのですが、実際には調べていません。それは、このシルクでシャツを仕立てられる方の密かな愉しみとして、謎のまま残しておきましょう。

シャツに仕立てるのに、適切な質をもっていますが、衿は無地のエクリュにしてクレリックのちょっとエドワーデイアンなラウンドカラーなどに仕立てると雰囲気があるかも知れません。

ダンデイなシルクです。



b0151357_19482311.jpg スイス製「シルク リネン エクリュ」
シルクとリネンを50%づつ混紡したエクリュです、シルクコットン、コットンリネンというのはよく見るのですが、シルクリネンというのはあまり見かけません、スーツ地ではありますが、

あらためて考えてみると、シャツに仕立てるのには、コットンリネンよりは、シルクリネンの方が理にかなっています、シルクを混ぜた方が皺になりにくく、また耐久性もでてくるからです、
これは60年代のもので、15匁ぐらいでしょうか、ピュアシルクとは違う「ナチュラル感」のある独特の光沢があり、タイを締めないで、アスコットや或いはタイなしで遊ぶ「エレガントなシャツ」に仕立てるのにも良いと思います





b0151357_19472914.jpgスイス製「ヘリンボーン ストライプ シルク」
これは、タップリと量感のあるシルクです、20匁以上あると思います。なにより、質が非常に良いと思います。織りがかわっていて、一種の細かいヘリンボーンのストライプになっています、上品な薄いビスケットベージュで、間に白のヘリンボーンがストライプになっています。

量感があるので、秋冬向きでしょう、フラノや、厚手のハイツツイスト、或いは、わざと様々な秋の色が織り込まれたツイードにあわせるのも一興だと思います。贅沢なカントリー、スポーツルックになることでしょう。





b0151357_19493484.jpgイタリア製「シルク コットン ホリゾンタルストライプ」
私は、クラッシックな「ホリゾンタルストライプ(横縞)」に魅かれるところがあります。

昔日のダンデイの多くが、胸のところだけホリゾンタルストライプに切り替えたシャツを愛用していました、バーニー・ロジャー、J.D.ビドル、、
(本当のところは、彼らは、普通のストライプをわざと、そこだけ横使いにしていたのですが、)

シャツ地で、ホリゾンタルストライプは珍しいのですが、50年代から60年代にわずかだけ作られています。単なるストライプではなく、細かいものや、この生地のように、大小のストライプが混ざったクラッシックなものは、やはり手に入りにくく、苦労させられます。

この生地は、シルク50%、コットン50%のシルクコットンで、淡いピンクとグレーのストライプ、そのストライプのあり方がクラッシックです。本当は、これで、ピュアシルクの量感のあるものを手にいれたいのですが、、、



b0151357_19554191.jpgフランス製「ブルー コットン」

チョット変わった履歴をもつコットンです、これを織ったのはリヨンのシルク専門のミルで、ごく試験的にコットンを絹と同じように紡ぎ、シルクを織る織機で織ったものです、
シルクほどの細い糸で非常にタイトに織られていて、ほとんどシルクといって良いほどの光沢を持っています、色も独特の少しグリーンがかった青(写真では分かりにくいと思います)で、これはシルク専門のミルだからこその色出しでしょう、

ただ、シャツとしては繊細な生地といえると思います、しかし、タイトにしっかり織られていてフワフワしているというわけではないのです、、、不思議な生地です、色違いで白もあります、こちらはコットンなのに妖しいシルクの光沢がより強く現れています、


b0151357_19562692.jpg英国製「ブルー シーアイランドコットン」

シーアイランドコットンは、その時代、或いはメーカーで質が異なるように思います。困ったものです。
これは、80年代以前の英国のもので、ブルーの色合い(写真ではあらわれていません、今回写真で苦労しています)と質、そして少し、玉虫になっているところが良いと思います、

非常にタイトに織られていて、シルクのような光沢があり、クラッシックなシャツ生地としてのクオリテイーがあります、私は、いくら番手が高くとも、フワフワした頼りないものは、スーツの下でもたつくので好みではありません、

タイトに目がつまって織られていて、着ると良いシルクのようにストンとドレープするようなしっかりしたクオリテイーがあるものが、結局着心地も良く、経年変化に耐えられると思うのです、


b0151357_19572351.jpg英国製「ブルースモールチェック シーアイランドコットン」

これも、80年代以前の英国のシーアイランドコットンです、

全く、私見ですが、どうも80年代を境目にして、シーアイランドコットンの質は変わったように思うのです、それとも単にメーカーでの優劣なのでしょうか、

これは、細かいブルーのチェックの、よくタイトに織られた生地です、拡大してよく見ると、チェックに少し茶がまざっているように思います、


b0151357_195885.jpgドイツ製「70年代 コットン」

私が魅かれるものに、70年代の大胆なデザインのシャツ生地があります、ただし、ただ大胆なだけでなく、優れたメーカーの良質なものに限ります、
この時代は、オルタリーナー、スイスの優秀なメーカーなども時代の要請もあり、かなり大胆なデザインを作っていました、しかし、そこはそれ、有数のメーカーですから、デザインが非常に良くできていて、質も良い糸を使いタイトに織られ光沢も申し分ありません、

私は、こうした生地を密かにコレクションしています、

この生地もそうした一枚です、ドイツのメーカーで70年代に織られたダークネイビー地に、ブルーとグリーン、少しのゴールドが混じった味のある格子柄です、質は申し分なく、タイトに織られ、しっかりしたウエイトがあり、シルクのような光沢があります、

多分、二度とこうしたメーカーが、こうした良質で大胆なデザインのものを作ることは無いと思います、リスクがありますから、今は、クラッシックで良いストライプをさえ避けているところがあります、

これらの生地の着こなしは当然難しく、どのスーツに合わせるかタイをどう組み合わせるかは、かなりクリエイテイブなセンスと「偶然の幸い」が必要です。しかし、それがイヤミなくぴったりと納まったときは、貴方だけのスタイルが生まれたということでしょう、私は、そのトライをするのが密かな愉しみです、

それでも難しかったものは、クレリックにしたり、時には、スーツの裏地にも使ったりします、



















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by tailorrikughi | 2008-09-16 19:24 | 4.Shirts Silk