カテゴリ:4.Blackwatch Suits( 1 )

Classic tailoring4. / Blackwatch Suits with ancient double breasted waistcoat and lilac lining


TAILOR CLASSIC


b0151357_14544971.jpg

Art&ClassiC






Correct style & Timeless Quality
OUR Favorite Cordination
RIKUGHI | Bespoke Suits


b0151357_150022.jpgShirts 「RIKUGHI Bespoke Shirts」 (フルハンドメイド 仮縫い付き¥50000 税抜き本体価格 ヴァイオレットコットン使用)
このシャツの生地は、ちょっと変わっていて、シルクを織る織機で織られたものです。しかも、糸自体が絹と同じ工程で紡がれています。これは、シルク専門の小さなミルで、極く特殊に織られたもので、偶然見つけたものです、極めて高番手で、着ている事を忘れさせる軽さがあります。この軽さは、逆にいえば、ビスポークの完璧なフィッテイングでなければ、変にスーツの下でもたついてしまうでしょう。仕立ても手間がかかります、光沢のある美しい生地ですが、やっかいな生地です。

写真では実際の色が表せていませんが、色だしも独特で、ヴァイオレットという単純な区分では納得できない,少しライラックが混ざっているような、良い色をしています。
衿も、19世紀的なウエストコートにあわせ、少し小さめのクラッシックなラウンド カラーにしてあります。

タイは、様々なパープルが織り込まれたビンテージストライプ、ポケットスクエアはシャツよりも濃い目のヴァイオレットです。

Tie 「RIKUGHI GINZA 1(英国製タイ ¥15000 税抜き本体価格 英国製シルク使用)

Pocket squre 「RIKUGHI GINZA 1」(ハンドロール仕上げ ¥7800 税抜き本体価格 英国製シルク使用)




b0151357_1504896.jpgButtons 

このスーツには、19世紀的な極めてクラッシックなダブルブレステッドのウエストコートを合わせています。そして、ウエストコートだけは、ブラスボタンを付けています。
実は、この6個のボタン、ひとつひとつが異なっています。これらは、ビクトリアンからアールヌーボーまで、19世紀から20世紀初頭のアンテイークボタンで、ひとつ、ひとつをカラートーンとサイズを合わせながら選んだものです。(ウエストコートの衿にも、細かなハンドステッチが施されているのがわかるでしょうか。)

ケンタウラスやアールヌーボの植物模様、、、ボタンには時代、時代の象徴が刻まれています。



私は、ボタン好きです。ハンテイングボタンやライブリーボタンについては、 「百歳同毘日乗 『ライブリーボタンとアンライニングブレザー』」 をご参照下さい。










b0151357_1565543.jpgBlackwatch

このスーツは、スコットランドで織られた、「ブラックウオッチ タータン」で仕立てています。
これを織ったミルは、歴史のあるミルなのですが、そのデザインにおいて非常にクリエイテイブなミルです。
「Buttons」の写真で、クローズアップされたこの生地をみるとお分かりになるように、ホリゾンに走ったラインが単純な繰り返しではなく、ひとつのデザインブロックが通常のものより、ワンブロック、パターン数が多いのです。(おかげで、仕立てあげるのに、たっぷり4.5mの要尺を使いました。角度の大きいハーフムーンポケットの柄あわせもありましたが、、、)

そして、独特の色合いです。普通のブラックウオッチは仕立てるとグリーンが強すぎて、落ち着かないのです。なかなか、スーツに仕立てて、品よく収まるブラックウオッチはありません。

スタイルは、立体的な クラッシック イングリッシュドレープのツーボタン、しかし、大胆に曲線を描くハーフムーンポケット、そして、袖口には、クラッシックなカフ、カバード(くるみ)ボタンを配しました。










ビスポーク スーツは、本人にしかフィットしないので、マネキンでの表現は難しいのですが、「立体的」とは、胸のふくらみの持たせ方や、ウエストの絞りも単にサイドでしぼるだけでなく、胸のふくらみから (よく写真をみると少しは読みとれると思うのですが、、)、ウエストを経る正面の削り方などを意識して「縫い」上げるということです。

これを実現するためは、型紙には現れない「縫い」の意識と技術が必要です。そこには、アイロンワークもあります。
そして、「スタイル」への拘りとセンスが必要です。

私は、様々なテーラーでオーダーを繰り返しましたが、この型紙以上の立体としてのスーツをスタイルという意識をもってつくり上げることのできるテーラーは稀です。


結論としては、仕立て職人やテーラーにすべてをまかせるのは無理です。職人やテーラーは、必然的に作業場や店に閉じこもざるをえません。一生愛せる美しいスーツをつくるためには、高い技術とともに、不遜ながら、その美しいスーツを着ている生活と体験と知識と、そしてイマジネーションが必要だと思います。これは多くのことにあてはまる、当たり前のことだと思います。

六義で、テーラーと私が常に2人で、仮縫いに臨んで討議していく理由はここにあります。









b0151357_2324392.jpgLining(裏地)

ビスポークの隠れた楽しみのひとつ、「裏地に凝る」、この「Classic tailoring」で紹介する、スーツもそれぞれに異なる裏地が張られています。


今回の、裏地は、ライラックの変わりホリゾンストライプのシルク。ちょっと、凝った生地です。グラデーションのように、様々の明度のライラックが細かくホリゾンストライプになっていて、少しネップが入っています。(写真では残念ながら表しきれていませんが、、)昔から思っていたのですが、ブラックウオッチとライラックは実に相性が良いのです。ただ、単純なライラックではなく、この表情のあるシルクを見つけるのには、手間がかかりました。

六義のビスポークスーツのライニングはシルクを基本としています。いまや、ポリステルや化繊が中心で、付属屋さんには「シルクの裏地」もあるにはあるのですが、その多くは、なさけないもの(生地)です。

それで、世界中を探し回るハメになっています。






















「ティラー六義」
中央区銀座一丁目21番9号
phone 03-3563-7556 e-mail bespoke@rikughi.co.jp(appointment required 要予約)

「Dark Navy Town Suits」 BACK≪ ≫NEXT  「Navy Window Pane Suits 」 






無断転載、画像の無断複写を禁じます。
copyright 2008 Ryuichi Hanakawa






by tailorrikughi | 2008-08-07 15:09 | 4.Blackwatch Suits