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Classic tailoring 6. / Blue `Great Suits` with 60`s waistcoat



TAILOR CLASSIC   



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Art&ClassiC






Correct style & Timeless Quality
Style Great Suits
RIKUGHI | Bespoke Suits




b0151357_1832772.jpg Style 「Great Suits と その時代」

60年代中期あたりのロンドンで、好事家の間で愉しまれたスタイルに「Great Suits」と呼ばれる、広い肩、絞ったウエストラインというマスキュリンなスーツがあります。
これは、一種の「ダンデイ スタイル」で、もちろん最上等のテーラーでフルハンドで仕立てられた、凝ったスーツでした。

紳士としてふさわしいプロポーションとスタイルを持つものですが、ある種、「仕立ての妙味に凝る」という、いかにも好事家好みのものでした。
先ず、「最上等のテーラーで仕立てられた」という前提がつくのは、広い肩とボリュームのある胸をもち、身体に極限までフィットさせ、なおかつ矛盾のない美しいスーツをつくることは、かなり上手いテーラーでないと適わないからです。逆にいえば、好事家たちは、自分がいかに仕立ての良いスーツを着ているかをアピールするために、このスーツを好んだということです。

つまり、この時代は、紳士がそのスーツの「仕立ての上手さ、美しさ」を競った時代なのです。








b0151357_1831535.jpg Style しかも、このスーツには、「ダンデイなデイテール」をちりばめることが好まれました。
スウインギングロンドンを迎える時代のせいもあったのか、それはそれまでのクラッシックスーツには見かけない、極くパーソナルなデイテールです。
そして、そのデイテールにおいても高い仕立て技術を必要とされるものが好まれたのです。

例えば、このウエストコートの衿、継ぎ目がありません。つまり、一枚の布を切り出してラペルをつくっているのです。
そしてラペルの端、ギリギリのところには極めて細かいハンドステッチ。このハンドステッチの細かさと、精密さ、数にも拘りがあります。

そして、この袖口。(下の写真)
ワンボタンで、かつ鳥のくちばしのようなカット、これはフレアーではなく、そで先が鳥の嘴型に切り開かれているのです。

この切り開かれ袖口は、一説にはピエール・カルダンが広めたものだといわれています。カルダンは、一世を風靡したパリのテーラー「クリスチャーニ」の一番弟子で、スーツを丸ごと縫える秀でたテーラーであったことを忘れてはいけません。(クリスチャーニのアトリエは、スマルト、テッドラピドスなどを輩出した。)彼の出自は、そこにあります。

この60年代中期、カルダンはパリにあって、英国のグレートスーツに独特のデイテールを加えて、一時のメンズエレガンスを牽引しました。日本でも公開された映画「アベンジャーズ」の元になった60年代カルトTV番組「アベンジャーズ」の主人公の衣装も担当しています。極めて、仕立てが良いです。TV画面でも、その仕立ての良さが伝わってきます。師匠のクリスチャーニは、英国のフラットテーラリングに対して、独特の「立体裁断」でスーツをつくる名手でしたからね。このTV番組でみせるスーツのフィッテイングの良さは、「立体裁断」にその秘密があったのかもしれません。



b0151357_1832488.jpg Style このスーツに合わせるウエストコートも独特のシェイプのものを用意しました。裾の前で斜めに合わさるラインのために、ボタンフロントには独特のカットが施されています。
そして、ボタンも通常よりひとつ多い7つボタン。

この生地は、英国製のスーパー140‘sのウーステッドに5%のカシミアが混ざったコンポジションで、よく見ると様々な色が混じった少し玉虫がかった蒼をしています。

そして、スーツの細めのラペルは、写真でもお分かりのように、英国のこの時代(60年代)のノッチドラペルというよりは、わざとアメリカの50年代の匂いにしてあります。

クラッシックテーラリングに、そのクラッシックさを少し崩すように、良き時代のアメリカの匂い。これが、この独特な蒼には似つかわしいように思います。




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by tailorrikughi | 2008-09-01 18:49 | 6.Great suits