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Classic tailoring 8. / Tartan Trews



TAILOR CLASSIC   
21st Century
Idea



Corrrect Style & Timeless Quarity
Style
Style |  タータントリューズとラウンジスーツ




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「 タータン トリューズとラウンジスーツ」



「Trews」というのは、セミ・フォーマルウエアにあわせる縞柄のトラウザーズのことを総してそう呼びます、つまり、黒のシルクの即章がついた以外のもの、

この縞柄以外に唯一柄物として、許されたのはタータンです、「タータン トリューズ」、、これは、ウインザー公の影響でタータンが一世を風靡したとき、50年代あたりの洒落者に流行ったスタイルで、タキシードや、或いはモーニングにも合わせたりしました、たしかに洒落ています、当たり障りのないフォーマルが、これだけでちょっと新鮮にみえます、
英国などでも、田舎の結婚式に行くと、モーニングにタータン トリューズを合わせた人をチラホラ見かけたりしますから、これはこれで認められているといえるでしょう、それに、タータンはハイランドスーツを思い起こすまでもなく、由緒正しきものですからね、


このタータン・トリューズ(ここでは愛情を込めてそう呼びましょう)は、ホワイトフランネルと同じく、実に便利で、クラッシックなトラウザーズです、ブレザーに、コートに、セーターに合わせて良く、新鮮で、もっと活用されるべきだと思います、いや、それどころか、この「タータン」という魅力的なモチーフをもう一度見直してみるべきだと思います、

そして、タータンもまた奥深いアーカイブを持っています、









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「スコットランド製 ビンテージ ブラックウオッチ」
ブラックウオッチは、作家のイアン・フレミングなども所属していた「42ndハイランド王立連隊」(ハイランド=スコットランド)のユニフォームを起源としています、

このブラックウオッチは応用の利くクラッシックタータンで、ジャケットやトラウザーズはもちろん、スーツに仕立てても魅力的です。クラッシックですが、いつの時代においても新鮮だと思います。
スーツなどに仕立てる場合は、ブラックウオッチのように「ダークタータン」と呼ばれる同一トーンで織られたものを選ぶのがコツだと思います、

写真のブラックウオッチは、70年代~80年代にスコットランドのミルで織られたものですが、スーツに仕立てることを前提としてリ・デザインされたものです。クラッシックですが、すこし工夫がされています、
微かにライラック(写真では光があたって表面にライラックが浮かんでいますが、通常は織りのなかに沈んでいます)を仕込んであるのと、よく見ると縦線、横線の組み合わせが変則しており、通常よりデザインのブロックが大きく複雑にとられています、








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「スコットランド製 ビンテージ タータンツイード」
これも、同時期に同じミルで、スーツを仕立てるという前提で、デザインされたダークタータンツイードです、100%、リアルシェットランドで極めてタイトに織られていますが軽くしなやかです、

色彩設計が、アンティークラスト(赤錆色)をキートーンに上品に組まれているので、スーツに仕立てても納まると思います。ハーフムーンポケットや袖口にクラッシックなカフがついたカントリーテイストの三つ揃いなどに仕立てると新鮮だと思います、





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「スコットランド製 ビンテージ アンシエント ダグラスタータン」
どうしてなのかは定かではないのですが、タータンによって「モダンタータン」と呼ばれるものと、「古代タータン」と呼ばれるものがあり、このダグラスタータンも、「モダン」と「古代(アンシエント)」では、色柄が違います、

タータンには、同じダグラスタータンでも「Weathered タータン」、「ハンテングタータン」、「ダンシングタータン」とあり、それぞれが色柄が違うという複雑(?)さを持っています、

アンシエントダグラスタータンは英国では好まれ、ウインザー公をはじめとしてスーツに仕立てられることが多いように思います、





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「スイス製 アンゴラミックス タータン」

これは、80年代のスイス製のタータンですが、アンゴラを30%混ぜてあり、少し表面が起毛していて非常に柔らかく仕上げられています、
スイスのミルの80年代のものには、主にパリのオートクチュール用に織られたものに優れたウール地があります、これもそのひとつで、ツイードなどとは違う、上質のカシミアのような繊細な表情をしています、
軽い、アルスターコートなどに仕立てても素敵だと思います、



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「スコットランド製 スペシャルウーブン モダンタータン」

これは、スコットランドのミルに特注で織らせたものです、実物は写真より青が控えめに映ります、
いわゆる歴史的なタータンではなく、新たに色彩設計をして織られた「モダンタータン」です、
この時は、優しい茶系に綺麗な青が入ったものが欲しくて頼んだものです、スーツにも応用できるものをと、着こなしやすいように青が遠目で縦ストライプに見えるように、横のプレイドとは強弱をつけてあります、




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「スコットランド製 スペシャルウーブン モダンタータン」

これも、上と同じく同時期にスコットランドで織らせた「モダン タータン」です、
こちらの方が、カントリータッチです、柔らかい茶の色だしが秀逸で仕立てたとき良くなじむと思います、ここではオーバープレイドに少し凝ってみました、オフホワイトと豊かなイエローを少し古めかしい「斜線」のダブルプレイドにしてあります、






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「スコットランド製 ビンテージ アンシエント ダンシングタータン」

これは、珍しい「古代タータン」です、この生地を織ったスコットランド最古のミルのひとつ「マッカサー オブ ハミルトン」もいまはありません、
このミルがもっていたタータンのアーカイブは膨大でしたが、これはそのなかでも珍しいものを織ってもらったものです、
タータンは、探っていくと、パープルやピンクを使ったモダンに見えるものや、渋いブラウンの濃淡の、プレイドスーツに素敵だろうなと思わせるのものなど、発見はつきません、実際、我々が知るものは極く一部にすぎなくて、クラッシックパターンのアーカイブとしては興味深く、見直すべきものだと思います、
この「古代タータン」はトラウザーズ(タータントリューズ)に仕立てセーターやブレザーにあわせると、ちょっと印象的なクラッシックに映ると思います、






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「スコットランド製 ビンテージ アンシエント ダンシングタータン」

これも、「マッカサー オブ ハミルトン」で織られた「古代タータン」です、
細かいプレイドの組み合わせと、ベージュ、ブラック、ブラウンという色合いが落ち着いていて、ハウンドツースと似たクラッシックさがあります、
事実、これを手にいれたときは、白黒のハウンドツースに少し飽きた時期で、その永年続く「クラッシックさ」をもった、別のパターンがないか探していた時期です、
このクラッシックなミニタータンは、クラッシックなジャケットに仕立てると、ハウンドツーズ同様、「永い友人」になってくれそうな気がしました、
落ち着いて見えて、個性的で、黒のかすれたオーバープレイドの具合がクラッシックにさせているのだと思います、なかなか味わい深いタータンです、

ジャケットとウエストコートを仕立てて、ホワイトフランネルに合わせると贅沢なスポーツスタイルで魅惑的だと思います、




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「 モダン イアースキン タータン」

「イアースキン タータン」は、柄の大小を変更して、割と幅広く使われているのではないでしょうか、タータンのなかでも、ブラック&ホワイトで、着こなしやすい柄だと思います、
常にモダンさを感じさせるタータンで、カジュアルトラウザーズに仕立てると年間を通じて重宝すると思います、






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by tailorrikughi | 2008-11-11 21:26 | 8.Tartan Trews