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Classic tailoring 14. / Classic Gabardine  「ダンデイズムとビスポークテーラー」





TAILOR CLASSIC   
21st Century
Elegancy




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Art&ClassiC



Classic Taupe Gabardine|
100年素材 クラッシック トープ ギャバデイン」




ダンデイ たちが、「既成」を着ていたという話は聞いたことがない、ましてや中途半端に貧相な「パターンオーダー」を頼んでいたはずもない、

ダンデイたちには、それを支えるしたたかに熟練のビスポークテーラーたちがいた、そして、大切なのは、そのビスポークテーラーが「彼」を「理解」し、或いは「ダンデイズム」とは何かを、これもまた、「したたかに」熟知していることだ、



およそ、古から現在に至るまで、ダンデイたちには「既成を買う」という概念そのものが無いと思う、何故ならば自分が望む完璧な「愛用の品」ができるには、それなりの手順が必要だということを慎重に熟知しているからだ、

「既成」を買うという行為は、どんなに豪華なシャンデリアや、無意味に凝った包装が準備されていても、結局のところ、それは「商品」にすぎなくて、金とモノとのニヒルな交換にすぎない、考えてみればわかるように、残念ながら「既成」は貴方のためだけに造られたものじゃない、


そもそもダンデイたちの人生そのものが、極めて彼自身に特化した「ビスポーク」といえる、そして、より高みを目指していく宿命にある、そういう意味では、ダンデイたちにとって、ビスポークテーラーとの付き合いは、愛すべき「生活」の不可欠な一部だといえる、


しかし、ダンデイたちは、自分の望む「完璧な愛用品」を手間ひま惜しまず、熟練の技で完成させてくれるテーラーがいまや年々少なくなって行くのを知っている、阿吽(あうん)の呼吸でダンデイもビスポークテーラーも、両者がより高みを目指す「関係」が結べていたら、それは、今やかなり稀で「かけがえのない」ものだと云えるだろう、



そのダンデイたちが愛した最も「美しい」クラッシックスーツのひとつが、ここでご紹介する「トープ ベージュ」のギャバディン スーツである、


ただし、これほど「仕立て」で差が出るスーツはない、上手いテーラーほど、そのことを良く知っている、


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Classic Taupe Gabardine




ギャバディン」そのものがテーラー泣かせの素材だといえる、そして、「欠点」が目立ちやすい素材でもある、仕立ての「良し悪し」がよく判断できない方は、信頼に足るテーラーを探し出すべきだと思う、間違っても、「パターンオーダー」などには手を出さないことだ、何もリスクをおかす必要もない、潔くあきらめよう、


この生地は、熟練した職人のフルハンドで極めて丁寧に完成させると、素晴らしく美しいものになる、ヨーロッパなどではそういうスーツを着ているだけで尊敬の眼でみられる、ただ、下手に仕立てると、見るも無残なものになって、モノが分かっているところにでも出ると、、、両極端のものなのだ、



例えば、この生地は縦に伸縮する、湿気を吸うと垂れていく、
服は「止まっている」ところと「止まっていない」ところがあるから、(つまり、ポケットや袖ぐり、前フロントは芯地に縫い付けられているが、それ以外は縫い付けられていない、)

そのままでは、湿気を吸ったときに、この差が矛盾していくので、職人は「こきだす」という作業をする、これを言葉で説明するのは難しい、言葉は足りないが、ウエスト位置を決めておいて、そこから下へむけて布目に対して縦横、「均等に」(この「均等に」という一言で済む作業にも熟練がいる)手で、伸縮具合を探りながら伸ばしながら縫っていく、


この「伸縮具合」を「探りながら」、それを「見極める」というのが熟練の技なのだ、それは、職人の永年の「勘」がモノを言う、伸ばしすぎると裾で醜く溜まってしまい、足りないと裾は反ってくる、


「ギャバディン」は、アイロンの跡がつきやすいから、アイロンをあてるときも「ふかす」というやり方をする、これは、あて布を水につけて絞って、一種の蒸気をあてるようなやり方をするわけだが、これもやりすぎると布に蒸気がこもってしまう、、、こうした仕事はやはり言葉で説明するのとは違う次元にそのリアリティーがある、



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Classic Taupe Gabardine




我々は、古のテーラリングから新しい手法まで、スタイルを支える「テーラリング」というものを徹底的に解析し、解読しているが、そこで云えるのは、やはり、まっとうな方法論をしっかりと把握し、忠実に美しく仕上げる高い能力ということに尽きる、かなり上手くなければダメだ、そして、忠実な仕事をしない限り結果は現れない、


我々のやっているテーラリングの仕事を100とすると、その20ぐらいはチョット「秘密」で独特のことをしている、しかし、後の80はまっとうなテーラーなら知っているはずのことだ、だが、知ってはいるがそれを忠実にチャンとやっているところは少ない、


例えば、ポケットを切る場合、我々は、「芯据え」(芯を入れて)をして服としての美しいシルエットを出してからポケットを切る、しかし、芯を据えてからポケットをつくるのは面倒なのだ、それで、大概のところは、芯を据える前にポケットを切ってしまう、これで作業は随分と楽になるからだ、しかし、シルエットを創った後にポケットをつくるのとでは「線(ライン)の美しさ」とその「出方」が違う、


或いは、芯はクライアントごとにその身体に合わせ、ひとつづつ手作りされるが(いまや、出来合いをつけるところが多い)、例えば胸のふくらみに合わせた芯地は、アイロンでクセをとったそのふくらみを支えるように、芯にも放射線状に何本もダーツを入れている、しかも、その支えるべき箇所によってダーツの長さも変えている、これも、その実作業を思い浮かべてもらえれば分かるように手間が格段に違う、しかし、この「手間」が私が考える「イングリッシュドレープ」をどこよりも美しく、エレガントに実現してくれるのだ、



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Classic Taupe Gabardine




そして、「トープ ベージュ」のクラッシックギャバジンである、

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テーラーにとって、ギャバジンが美しく仕立てるのに「骨が折れる」ように、ミルにとっても、ギャバジンは織るのに神経を使う、もとよりクラッシックスーツに仕立てるに足るギャバジンは、他のウーステッドより高価だった、

そして、先染めの良いギャバジン、とくに、「トープベージュ」と呼ばれるクラッシックギャバジンはいまや探し出すのにも「骨が折れる」、

何で、自分がこれほど「クラッシック ギャバジン」に拘り続けているのかを考えてみれば、

ひとつには、クラッシックギャバジンは、いまの高速織機で織られる繊細なそれよりも、しっかりとしていて、少し厚手で、仕立てると実に良い「味わい」が出るからだと思う、

それを、どう表現すれば良いのか、ただ美しく、繊細であるだけでなく、男の服としての「信頼感」がある、といえそうな気もするし、どこか懐かしいような、それこそクラッシックスーツの匂いがするともいえる、


そう、その「クラッシックスーツ」としての匂いが、他の生地を探していても、ついギャバジンがあれば、ソチラに目が移ってしまったりさせるのだ、

そして、「トープ」という色、この色がいかにも優雅で古の贅沢な暮らしを偲ばせる、

この「トープ ギャバジン」は、ダンデイズムを知っているビスポークテーラーなら、自らの仕立ての手間を顧みず、ダンデイがそのクローゼットにいつかは揃えるべきクラッシックスーツの一着として勧めざるを得ないものだと思う、それほどの魅力がこのスーツにはある、




b0151357_602948.jpgビンテージの良い生地を探していくと、その一枚、一枚に、当たり前だろうが、異なった表情があり、それが果てしない蒐集に溺れさせていく、

同じ「トープ ベージュ」でも、やはりそれぞれの布で色の表情は違い、織りの表情も違う、

上の写真の70年代に織られた「トープ クラッシック ギャバジン」は、手元にあるビンテージのギャバジンの中でも、最もクラッシックといえる織りと色をしている、「キャバリーシルク」を織るときも、この生地のスワッチを預けて同様の色を出そうとしたが、結局、全く同じとはいかなかった、


極く、自分の趣味で言わせてもらうと、この生地では、クラッシックなイングリシュドレープのダブル前のスーツか、これもクラッシックなシングル2つボタンの三つ揃いに仕立てて欲しい、間違っても「クラシコなんとか」は止めて欲しい、



そして、幼さの残るテーラーよりは、クラッシックのスタイリングをしたたかに熟知しているテーラーが良い、男のダンデイズムの裏表を味わい尽くしていて、なおかつノンシャランとしているテーラーが良い、


「ノンシャラン」というのが意外に大事で、周到に計算され尽しているけれど、気張ったところのない優しく優雅な大人の一着を仕立てて欲しい、






「100年素材 極めて大人向き ビンテージ クラッシック トープ ギャバディン」 

ビスポーク クラッシック スーツ ¥350,000( 税込み価格¥367,500)
(フルハンドメイド、仮縫い付き 限定ビンテージ生地の着分のみ)














「ティラー六義」
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copyright 2009 Ryuichi Hanakawa

by tailorrikughi | 2009-03-12 00:19 | 14.Classic Gabardine