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Bespoke Shirts




TAILOR CLASSIC   


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美しいシャツ / シャツはアナトミーである」
シャツは一枚の布です。そこには、衿を除いて芯地も肩パッドもありません。つまり、芯地でごまかしが効かない分、人間の身体というそれぞれにクセを持った裸の立体にフィットさせるためには、かなり解剖学的なパターンづくりと、なにより「補正」を知り尽くした高い仕立て技術が必要となってきます。

正直にいうと、1960年代以降、ヨーロッパでも正しくフィットした美しいシャツを着ている人に出会うことも少なくなりました。私も、いくつかの店を訪ね歩きましたが、悪いシャツではないのですが、フィッテイング(仮縫い)の段階で、既に望むものとは違うなと感じてしまうのです。
多分、そういうシャツを知る人、創り手が少なくなったのだと思います。

フィッテイングとともに、仕立ての美しさもあります。テーラリングと同じように、シャツもその仕立てで、ずいぶん印象が違います。 ■





b0151357_23524429.jpg六義のビスポークシャツは、「シルク」の完璧な仕立てのシャツをつくるというスタンスから出発しています。

いまや、ヨーロッパでも「まともに」シルクのシャツをつくれるところは少なくなりました。私はクラッシックに仕立てられたシルクのシャツが好きです、いろいろヨーロッパ中を探し歩いたのですが、残念ながら満足できる店には出会えませんでした。それは、忘れ去られつつあるようにさえ思えます。

しかし、シルクのシャツは、1930年代までは、或る程度の紳士のために、そう珍しくなく仕立てられていたように思います。それが、扱いや、仕立ての手間などから、コットンが主流(コットンだけ)となり、その過程で、本来の「美しいシャツ」という技術も美意識も失われたように思えるのです。一度、スーツに合わせてみれば、お分かりになると思いますが、クラッシックなシルクのシャツには独特の質感があり、華やかさ、贅沢感、端正さ、適切な言葉がみつかりませんが、コットンとは次元の違うダンデイズムがあるように思います。

つまり、シャツを作るということは、先ずシルクからスタートしなければ本来の「シャツ」の美しさ、そのための「仕立て」を理解できないという想いがあるのです。

シルクのクラッシックなシャツを仕立てることができる、しっかりした技術と美意識のもとに、コットンのシャツも仕立てる、これは逆ではないように思うのです。

実際、コットンと同じようには、「シルク」は縫えません。同じハンドメイドという言葉でも、シルクを美しく仕立てあげるためには、別次元の高い技術が必要になってきます。(糸自体も当たり前ですが、シルク糸を使います、ですから六義ではコットン生地でもシルク糸を使って縫っています。)


 


b0151357_01535.jpgそして、私が望むのはシルクというだけでなく、クラッシックな仕立てのシャツです。
現在、クラッシックなシャツ自体が少なくなってもいます。それは、デイテールの「デザイン」を意味するのではなく「仕立て」そのものです。

先ず、そのために「パターン」ということを根本から見直しました。

冒頭に述べたように、シャツはアナトミーです。通常のシャツの店では、シャツというパターンに囚われているように思えて仕方がありませんでした。そこで、動きやすく、美しくフィットするという考えのもとに、「補正のコンセプト」を先ず、創り出していきました。衿のあり方、袖、ボデイのゆがみに対する補正、、、

その結果、パターンは、クライアントごとに大きく変化します、例えば、ヨークだけでなく、ボデイそのものの形も、時にして大胆なカーブを描くことがあります。多くのシャツの店が、一種のパターンオーダーに近くなっている現在、六義では、クライアントごとにパーソナルパターンをゼロから創り上げていきます。




b0151357_075278.jpgその中心となる作業が別生地による「仮縫い」です、これは、仮縫いというよりは、採寸とその時点で入念に読み取られたボデイのクセを基本とした別のもう一枚のシャツをつくるということです。

この「仮縫い用のシャツ」をもとに、立体裁断に近い作業を進めていきます。

フィッテイングとともに、仕立においても美しい形に拘っています。衿や、カフだけでなくダブルボタンのネックのカーブ、前立ての処理、すべてに美意識が宿るべきです。

そして、機能があるべきです。衿のステッチも、端ぎりぎりに手で縫われていきます。通常のシャツでは、1センチほど内側に縫われます、しかし内側にステッチがあると、ともすると衿がその分、洗濯のつどに翻ってきます。



b0151357_194282.jpgボタン穴も手で縫われることや、袖の後付など巷間、ハンドメイドの特徴としてあげられるようなことは、当然のものとして、ここでは省略します。

ハウススタイルには、フレンチカフ(ダブルカフ)の場合、曲線と直線の美しい組み合わせのカット(小丸では決してありません)、クラッシックなボタン止めのタブカラー(ラウンドとスクエア)、衿先に向かって曲線を描くセミワイドスプレッド、フレンチカフに見えるターンアップカフ、独特の持ち出しがついたカフなどがありますが、フルオーダーなのでお好みによって衿とカフなどのデザインは自由です。また、ハウススタイルでは、第一ボタンと一番下のボタン以外は比翼仕立てになっています。これは、タイを外したときにもスリークに見えるように考えたデイテールです。

また、袖周りにハンドステッチを施しています、写真ではシンプルに白糸にしていますが、生地の色にあわせて変えるのも良いと思います。






そして、シャツにおいても生地への拘りがあります。良いシルクのシャツ地を探すのには手間がかかります。このクレリックでは、60年代の細かい赤(ピンク)のホリゾンストライプ(横縞)に、20匁のオフホワイトのシルクツイルを使っています。衿は、少し変わった「ワイドスプレッド」のラウンドカラーです。

やはり、ビンテージのものが多く、また15匁から20匁(本当は20匁は欲しいところなのですが、既に生産中止となっていたりします)のウエイトを中心に揃えました。なかには、生地屋ではなく、アンテイークショップでみつけた年齢不詳のシルクもあります。

コットン生地も、70年代のオルトリーナ、80年代以前のスイスコットン、やはり80年代以前の英国のシーアイランドコットンなどを揃えています。(これらも、今後、順次紹介していきます。)
ただ、シャツ地に限っては、スイスのアルモの一部に限ってカタログ対応もしています。 ■ TAILOR CLASSIC   



Bespoke Shirts ¥50,000~
(税抜き価格、ハンドメイド、ハンドパーソナルパターン、別生地にて仮縫い付き、要予約)



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「ティラー六義」
中央区銀座一丁目21番9号
phone 03-3563-7556 e-mail bespoke@rikughi.co.jp(appointment required 要予約)

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copyright 2008 Ryuichi Hanakawa




by tailorrikughi | 2008-09-12 08:23 | ■Bespoke Shirts(NEW)