Classic tailoring 12. / Classic Summer Flannel




TAILOR CLASSIC   
21st Century
Elegancy




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Art&ClassiC

Classic Summer Flannel
「クラッシック サマー フランネル」

古の紳士たちの春夏の装いのエレガントな定番といえば、クラッシックな「ネイビーブレザー」に「ホワイトフランネルトラウザーズ」の組み合わせがあります、これは、時代がどう変わろうが、永遠のクラッシックです、
(「ネイビーブレザー」についてはクライアントの方からの質問も多い、
間違ってはいけないのは、この「ネイビーブレザー」の出自は、「ライブリー」<式典用の制服、軍服>にあるということで、スポーツスタイルとして捉えられているが、誤解をおそれずに云えば「ネイバル」<海軍>、「ボーテイング」<ヨットスポーツなど>、のものではあるけれど、その本質は「ライブリー」という「オフィシャル」にある、ましてやカントリースタイルなどのものではない、仕立て方が違うのだ、
その「ライブリー」という出自から、或る意味で「ブラックタイ」に近い、フォーマリテイを持ちえる、ここが、大切で、誤ってはいけません、)





しかし、ここで誰しもふと浮かぶのは、はたして夏にフランネルはふさわしいのだろうか、「夏のない」英国だから、フランネルも着られたんだろうか、という素朴な疑問です、


私もそうでした、しかし、ネイビーブレザーと合わせるには、あの独特に柔らかなエレガンスをもっているホワイトフランネルが、贅沢で、優雅で、どうしても他のものでは適わず、それで、いろいろ調べていくと実際に古には「夏のフランネル」があったということがわかりました、

この「サマーフランネル」、特殊に織られています、タイトに織られますが、極めて軽く、「ドライ」な表情があります、
フランネル=起毛にも拘らず、「ドライな表情」というのが特殊なのです、ですから、春夏にも難なく相応しく快適で、ライトウエイトでドライな生地の上着とも違和感なくマッチするのです、

これが、いまや彼の地でも見ることのなくなった「サマーフランネル」です、




私が、これを「百歳堂醍研究室」と呼ぶ、極めて個人的な私設ワークショップで春夏のテーラリング用として選んだのは随分と前のことです、

四方八方探して見つからず、やはりこれは再現しなくてはと、万全を期して英国で織らせることにしたのですが、コトはそう簡単には運びませんでした、


先ず、ミル自体の体制がここ5年で変わってしまっていて、知っている人がいない、
幸いにも、引退した古株の技術兼デザイナーを探し出しました、、
しかし、安心したのもつかの間、

今度は、「サンプル」がないと織れないと云われてしまいました、

これは、実はいまの多くの英国のミルが抱える問題で、昔の良いデザインをよしんば再現しようとしても、(私は、いまだ計画途中のミッションを10数種類抱えています、)
その織り方が「データー」として残っているわけではなく、しかも、悪いことにその昔の生地サンプルさえ、当のミルには保存されていないのが実情です、

先ず、その織られた昔の生地を探すことから始めなければ「織れない」というのが現実なのです、


「自分で織ったはずの生地が、織れない」のです、これは予想外でした、


それで、納戸を引っ掻き回して、祖父の残した衣服をしらみつぶしに探したり、
あげくは、ロンドンのクラブの友人たちに声をかけたりと、
四方八方探して何とか見つけて、やっとスタートラインにたつことが出来ました、
ここまでで、かるく半年近くかかっています、


私見ですが、1980年代の深刻な不況で、英国の多くの有名ミルは資本を買い取られています(そのなかには、もちろん英国以外、業種以外の資本による買取が行われています)小さなミルについては推して知るべしです、残ったミルについても会社自体の経営方針がかわってしまい、ここで大きな転換がありました、テーラーたちが、「経営者の変わる前のどこそこのカシミアは素晴らしかった、」とか、「モヘアは昔と今は質が違う」というのは、単に原材料や、織りかたのせいだけではありません、

そして、ここ5年ほどでも、資本の移動による経営者の交代がありました、多分、これからの数年でもより大きな転換が避けられないと思います、






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今回、私が目論んだのは最軽量であると同時に、21世紀のアトリエの永く愛せる「スペシャリテイ」になりえる「サマーフランネル」で、古のものをそのまま復刻するつもりはなかった、

重さは、さんざ迷ったすえ250gにした、これ以上軽く織ることも技術的には可能だという打診もうけてはいたが、上着を考えた場合、美しく仕立てるためにはこれが限度だろうと考えた、

コンポジションはカシミアを入れて、ちょっと「秘密」の工夫もしている、そのせいで、タイトな織りながら極めて軽い印象を持つ、少しドライで爽やかな「サマーフランネル」に仕上がったと自分では納得している、


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このサマーフランネルで仕立てたクラッシックなホワイトフランネルトラウザーズは、もちろん優雅なマストアイテムとしてお勧めしたいが、スポーツテイストのちょっと凝ったジャケットやブレザーも洒落ていると思う、


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クラッシックなスポーツテイストの上着は、様々な凝ったデイテールがあり、これはもっと愉しむべきで、ビスポークならではのものだと思う、そして、このサマーフランネルがもつカシミアのように軽くしなやかなタッチが生きてくると思う、






























「ティラー六義」
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copyright 2009 Ryuichi Hanakawa

by tailorrikughi | 2009-01-04 02:23 | 12.Summer Flannel
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